投票をあすに控えた現地はどんな状況でしょうか。取材を続けてきた寺島さんに伝えてもらいます。

こちら与党・民進党の頼清徳候補の選対本部です。まもなく、ここへ与党の頼清徳候補が到着する予定です。

あすの選挙は総統選とともに、国会議員に相当する立法委員の選挙も同時に行われます。

今、与党・民進党の議席は過半数を超えていますが、今回は過半数はおろか、国民党に逆転される可能性も指摘されています。

これから行われる集会も立法委員候補の応援のため、頼候補が出席する形です。

これまでの世論調査では民進党、国民党ともに過半数には届かない見通しで、第三勢力の民衆党がどちらと組むのかが注目されます。

その民衆党ですが、今回の総統選で国民党と統一候補の擁立を目指したものの、物別れとなりました。柯文哲候補は当時、「ゴキブリと国民党は大嫌いだ」と発言し、「民進党はもっと嫌いだ」と付け加えたとされています。

議会が混乱状態となれば、中国との関係や、若者の不満の元である不動産高騰や失業率上昇などの問題にどう取り組むのか。新しい総統は難しいかじ取りを迫られそうです。