台湾では今年から18歳以上の男性の兵役の義務が1年に延長されています。若者たちには、どのように受け止められているのでしょうか。
去年、JNNなど一部日本メディアに公開された、台湾軍の新兵訓練。射撃訓練では75メートル離れた的を狙います。負傷した味方を救出し、救護する訓練も行われていました。
新兵(23)
「(Q.難しいことは何ですか)射撃です。弾が飛んでくるかもしれないという恐怖はありました」
新兵(24)
「どこの国が台湾を脅かそうが、全力で戦います」
その台湾では今年から、18歳以上の男性に義務づけられた兵役が1年に延長されています。2018年、4か月の軍事訓練に短縮されていましたが、中国の脅威を背景に復活した形です。
台湾国防部の会見
「中国共産党は武力による台湾侵攻を諦めず、平和と武力の両方の策略を駆使し、統一の目標を達成しようとしている」
過去最高となっている台湾の軍事費。ただ、中国との差は歴然です。
新兵担当指揮官(39)
「(Q.中国の圧力を感じますか)確かにあります。しかし台湾軍は準備万端です。(Q.中国が侵攻する可能性は)侵攻するかは分かりませんが、私たちの台湾を守る準備はできています」
一方で、若者に「兵役復活」はどう受け止められているのでしょうか。
これから兵役の男性
「もちろん、うれしくありません。あと3か月早く生まれていれば、1年就かなくて済んだのに。本当に戦争するなら別ですが、そうでないなら1年間とられる意味が分かりません」
「(期間延長は)不要だと思います。予算をむしろ兵器の購入にあてるべきです」
これに対し、兵役を経験した男性は。
兵役を経験した男性
「いいと思います。4か月だと兵役の意味があまりありません」
「社会が同意するならばいいと思います。ただ、1年にするなら実のある内容にしてほしい」
国防部は、若者らにどう説明するのでしょうか。
台湾国防部 報道官
「台湾は自分の家であり、自分たちで守らなくてはならないと伝えています。自由で民主的な生活が好きならば、努力して守らなければならないと」
あすに迫った総統選。ただ、誰が総統になっても中国の圧倒的な軍事的圧力と向き合うことになります。
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