日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカーUSスチールの買収について、アメリカ政府の審査が長引き結論が出るのは来年の2025年になる可能性があるとブルームバーグ通信が報じました。

日本製鉄は去年12月、USスチールの買収で合意したと発表していますが、当局からの承認などを前提に今年9月までに手続きを終えるとの見通しを示していました。

こうしたなかブルームバーグ通信は、アメリカ政府による審査の終了時期が今年の年末から、来年2025年になる可能性があると報じました。

審査の長期化の背景としては、▼秋に向け大統領選挙を戦うバイデン大統領が国内の製造業を復活させると有権者に訴えていることに加え、▼支持層の労働組合も買収に反対していることなどを指摘しています。