シリーズでお伝えしている新春インタビューです。高松市出身の現役最年少プロ棋士・藤本渚四段です。去年(2023年)は公式戦で初優勝した藤本四段、今年は藤井八冠への挑戦権をかけタイトル戦にも挑みます。
「1か月前の自分より、今の自分の方が強い」

高松市出身のプロ棋士、藤本渚四段。

(プロ棋士 藤本 渚四段(18))
「去年いくつかタイトル戦の本選に出られたこともあって、今まで指したことない人たちとたくさん指すことになりそうだと思うので」
「やはり、挑戦の多い一年になりそうかなという気がしています」

藤本渚四段は現在18歳。現役最年少のプロ棋士です。井上慶太九段に師事し、兵庫県加古川市で行われる研究会などで腕を磨いています。

(プロ棋士 藤本 渚四段)
「自分としては『現役最年少』というのは特に意識はないんですけど、最年少であっても活躍しないと意味がないと思うので」
「最年少というところよりは、やはり『自分が強くなって活躍できるか』というところに、今のところやはり1か月前の自分より今の自分のほうが強い、という状況が続いている気がするので、そういう気持ちが続くぐらい努力しようと思って」

大人も参加する「アマチュア竜王戦」香川県予選 小学生で優勝
藤本四段は高松市出身。6歳で将棋を始め、そのわずか2年後には大人も参加するアマチュア竜王戦の香川県予選で優勝します。

5年生で奨励会に入り、高校進学をきっかけに大阪に拠点を移し、2022年17歳でプロ棋士となりました。

ただ、その基本は高松市で培ったといいます。
(プロ棋士 藤本渚四段)
「本当に楽しく将棋が指せた、という時期だったと思います。子ども大会もあったり、県のタイトル戦だったりとか、子供のころだと優勝賞品がポテチっていう大会があったんですけど、そこはがんばったりとか」
「高松で通っていた将棋道場とか、自分よりちょっと強い人とたくさん指せて、将棋を知って楽しさとか奥深さを知ったというか」