明治から平成にかけて撮影された道後温泉周辺の風景をパネルやタブレットで紹介する展覧会が現地で開かれています。
「道後の生き字引」ともいえる方と、観覧してきました。
道後の交流拠点施設、「ひみつジャナイ基地」で開かれている「道後温泉の懐かしの写真・デジタル展」。
地元のまちづくり団体が記憶と記録を未来につなごうと企画しました。
今回のテーマは「変わりゆく道後の街並み」。
平成と現在に撮影された写真を展示することで、道路や景観の整備が行われ、街並みが大きく変化している様子を比べることができます。
また、明治から昭和にかけて撮影された貴重なものも…。
これらは市民などから寄せられたもので、当時の様子が伝わります。
今回、道後に生まれ育ち商店街の土産物店「葵屋」を営む石丸明義さんに解説してもらいました。
こちらの写真はおよそ70年前、昭和30年ごろの道後温泉本館周辺。
写っているのは友人だそう。
(石丸さん)
「やっちゃん(友人)とは家が真向い同士だったので遊んでいた。(当時の)スケーター」
(記者)
「昔のキックボードみたいな感じですか?」
(石丸さん)
「こういうのを買ってもらえるだけでも恵まれた家だった」
また、タブレットでは石丸さんが提供したこんな映像も…。
(記者)
「こちらは?」
(石丸さん)
「昭和10年ごろの観光フィルムをビデオ化したもの。観光客誘致はかなり熱心だった。関西方面から水上飛行艇でお客さんを乗せて梅津寺周辺に着陸。そこから乗り合いバスで道後までご案内して湯治をしてもらう」
昭和初期からプロモーション映像で観光客を呼び込んでいた道後、当時からかなりの賑わいだったそう。
(石丸さん)
「夜になると各旅館、ホテルで宴会をするので三味線とか太鼓の音が賑やかどころかうるさくて、勉強が手につかなかった。」
石丸さんは「思い出は記録にも残してほしい」と話していました。
(石丸さん)
「令和の映像が貴重なお宝写真になると思う。50年、100年経ったら。」
時代の移り変わりと懐かしさ、そして、新鮮さも感じられるこの展覧会は、来月26日まで開かれています。
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