ビール大手4社のことしの事業方針が出揃いました。去年の酒税法改正で減税された「ビール」のほか、税率変更の影響を受けず“割安感”のある「チューハイ」をめぐる競争が過熱しています。
アサヒビールが公開したのは、その名も「未来のレモンサワー」。2021年の発売から5億本を超えるヒット商品となった「スーパードライ」生ジョッキ缶のレモンサワー版です。
缶の中には輪切りのレモンが浮かんでいて、自宅で“お店さながらのレモンサワー”を味わうことができます。
1缶298円(税込)のプレミアム価格で、東京や神奈川など10都県に限定して6月11日から販売します。
アサヒビール 松山一雄社長
「(お酒の)ニーズが多様化、細分化していく」
背景にあるのは去年10月の酒税法の改正。「第3のビール」の税率が1缶9円程度引き上げられたことで、税率が変わらない「チューハイ」の“割安感”が増したことから、「ビール類」から「チューハイ」に客が流れているのです。
サッポロビール 野瀬裕之社長
「RTD(チューハイなど)のマーケットの中で新しい味覚を提案していく」
「チューハイ」市場では、サッポロビールも、2月に八角などのスパイスを入れた新商品を投入します。
一方、税率が下がった「ビール」にも力が入ります。
キリンビール 堀口英樹社長
「2024年は狭義のビールを軸にブランド力の強化とビール類市場の拡大を実現してまいりたい」
キリンビールはことし、17年ぶりとなる「ビール」の新商品を発売すると発表したほか、3月にはクラフトビールをリニューアルし、新たな顧客の獲得につなげる狙いです。
また、サントリーは、コロナからの回復で外食需要が伸びているとして、去年、家庭向けに発売した「サントリー生ビール」を3月から飲食店向けにも販売します。
今年中に1万5000店での取り扱いを目指すということです。
サントリービールカンパニー 多田寅社長
「瓶ビールだけをお取り扱いいただいているところも多数あるので、新たなターゲットとして接点をとれれば」
飲酒人口が減少する中で新たな顧客をつかみ、販売を伸ばすことができるのか。各社の熾烈な争いが続きます。
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