新潟県 佐渡市の真野湾で養殖しているカキがこれまでにない不漁となっています。背景には海水温の上昇があるとみられ、漁業関係者は悲鳴を上げています。

佐渡市 真野湾の沢根 漁港で養殖しているカキ。例年、11月から3月にかけてむき身で3トンほどが水揚げされますが、今シーズンは先月末までに170キロほどにとどまっています。

10日は佐渡市の渡辺竜五 市長が漁港を視察しました。

不漁の原因として考えられるのがクロダイによる食害です。海水温の上昇でクロダイのエサが減り、カキの稚貝が食べられてしまったとみられています。

漁業関係者はこのままでは来年度の稚貝の購入が厳しくなると危機感を抱いています。

【佐渡漁業協同組合 高野康広 理事】「儲けられないことになれば種カキを買うの少し減らそうかなとかそういう諦めムードが出てくる。なんとか支援いただいて継続していただきたい」

【佐渡市 渡辺竜五 市長】「年末はブリがなかなか入ってこないという年だった、ですからこの水温の問題なのか、海の中の変化があるという認識は強く持ってこの後漁業を支えていかなければいけない」

佐渡市は国や県にも支援を求めながら対策を検討していきたいとしています。