地震の発生から1週間経ちましたが、停電や通信障害などライフラインへの影響が続いています。その背景にはインフラ復旧を阻む4つの壁があります。
「ちょっと生活できない。まだ家に電気も来ていない」
北陸電力では応援も含め、連日1000人態勢で復旧にあたっていますが、石川県内でまだ1万8000戸以上で停電が続いています。
また、通信障害も。輪島市や珠洲市などではスマホがつながらない、つながりにくい状況が続いています。
インフラへの影響が長期化しているのは、なぜなのか。
(1)電柱1370本 破損
こちらは珠洲市のドローン映像。電柱が根元から傾いています。北陸電力によると、このように破損した電柱はあわせて1370本に上ります。断線などは700か所に。広い地域にわたる配電設備の被害の大きさが、そもそも復旧に時間がかかる最大の理由です。
(2)道路寸断・渋滞
記者
「土砂崩れが起きて、道が通れない状況になっています」
こうした「道路の寸断」も大きな壁です。
これは石川県がホームページで公開している道路情報。通行規制を示す赤いマークが数多くあります。北陸電力によりますと、道路の寸断や渋滞によって作業車や電源車が現地に入りにくい状況が続いているといいます。
(3)「余震」1000回超
さらに「余震」も大きな足かせです。
記者
「朝5時です。今、横に揺れる大きな地震がありました」
余震が発生するたびに現場の復旧作業はストップ。その連続で大きな遅れが生じているのです。
(4)大雪
「雪」により交通規制が一時拡大。金沢市など離れたエリアで宿泊する復旧部隊は安全に戻れるよう作業時間の見直しを迫られています。
北陸電力送配電・担当者
「主な避難所には今日中に(電力を)供給できる見通しです。電気をお使いいただける方を何とか1人でも増やせるよう努めています」
インフラ復旧に向けた総力戦が今も続いています。
注目の記事
「倒れた日、朝の夫の顔色はどす黒くて・・・とにかく顔色が悪かったです」125時間30分の残業の果てに・・・妻が語った高校教師の「過労死」

拡散を繰り返した男性が今度は標的に… 匿名のデマ・誹謗中傷との長い闘い 加害と被害の連鎖を止めるには【報道特集】

【Snow Man】ドームツアーが札幌で開幕 2日間で10万人集結 “セトリ”や衣装は?「野宿」「ネットカフェ」で推し活する遠征ファンも

【年賀状異変】発行数減なのに"じまい"グッズが品薄 逆手に取った「年賀状つなぎ」の逆襲・新ムーブメント

聞こえない世界【東京デフリンピック】バドミントン日本代表の沼倉夫妻が“3人”で目指す頂点「コミュニケーションについて考えてほしい」

3年前に行方不明に 当時中学3年生だった梶谷恭暉さん「大好物の唐揚げを作って待っていた」我が子の帰りを待ち続ける母親は【岡山】












