1月10日の「110番の日」を前に、高知県高知市の「わんぱーくこうち」で、子どもたちが“正しい110番通報”について学びました。皆さんは、「公衆電話からの110番通報」の仕方、ご存知ですか?

このイベントは、緊急時の110番通報を呼びかけるとともに、事件や事故を見かけた時「公衆電話からの正しいかけ方」について理解を深めてもらおうと、高知南警察署が開きました。

公衆電話から「110番」「119番」「118番」の「緊急通話」をかける場合は、以下の方法があります。
■「緊急通報ボタン(赤いボタン)」がない公衆電話
受話器を上げると受話口から発信音(ツー)が聞こえる → 「110」「119」などをダイヤル
■「緊急通報ボタン(赤いボタン)」がある公衆電話
受話器を上げ「緊急通報ボタン(赤いボタン)」を押す → 受話口から発信音(ツー)が聞こえる → 「110」「119」などをダイヤル
※硬貨やカードは不要
イベントで子どもたちは、「緊急通報ボタン」がある公衆電話を使い、「受話器を取り、ボタンを押した後、ダイヤルを押すと警察に繋がる」ことを学びました。

また、実際に「ひき逃げ事件」を目撃したことを想定した、通報の訓練を行いました。

子どもたちは、「被害者のけがの状況」や、「逃げた車のナンバー」など、当時の状況を落ち着いて伝えることを学びました。
■参加した子ども
「いつ、どこで、何が起きたかを伝えることを学んだ」
■参加した子ども
「(実際に通報して)ちょっと戸惑う。きょうの想定も急だったが、事故が起きるときは急なので、『急に電話すること』を日常的に習慣づけていかないと」

■高知南警察署 濱川昌也 地域官
「(110番通報の際は)『いつ』『どこで』『何が起こった』のか、事件であれば『犯人の特徴』などを伺うので、慌てず落ち着いてお話しください」
県警によりますと、高知県内で2023年1月から11月までに受けた110番通報は、4万7678件で、このうち3割が「警察が対応する必要がないもの」だったということです。県警は、110番通報するべきかどうか迷った時や、警察への相談などの場合は、相談専用ダイヤル「#9110」を利用するよう呼びかけています(いたずらな110番通報はおやめください!)。