高知県は5日、県内に「インフルエンザ警報」を発表しました。高知県内でインフルエンザの“警報”が発表されるのは、コロナ禍前の2020年1月以来で、県は「手洗い」や「咳エチケットの徹底」など、感染対策を呼びかけています。

高知県によりますと、先週1週間(2023年12月25日~31日)に定点医療機関で報告されたインフルエンザの患者数が、1医療機関あたり「36.25人」となり、警報値の基準となる「30人」を超えました。このため県は5日、県内に「インフルエンザ警報」を発表しました。

県内で「インフルエンザ警報」が発表されたのは、コロナ禍に入る前の2020年1月29日以来です。県は毎年インフルエンザのシーズンに、週ごとに1医療機関あたりの患者発生状況を集計していますが、今回は、前回の警報発表より4週間早く、さらに過去10年間でみても最も早くなっています。

■全国の発生動向(定点あたり)
第40週(2023年10月2日~8日):10.01 注意報越え
第49週(2023年12月4日~10日):33.73 警報値越え
その後減少
第50週(2023年12月11日~12月17日):29.94
第51週(2023年12月18日~12月24日):23.13

■高知県の発生動向(定点医療機関あたり)
第36週(2023年9月4日~10日):3.11 流行期入り
第41週(2023年10月9日~15日):13.02 注意報越え
第52週(2023年12月25日~31日):36.25(速報値)

また、先週1週間(2023年12月25日~31日)のインフルエンザ患者から検出されたウイルスは、A型が「99.4%」、B型が「0.6%」となっています。これから更に感染が拡大するおそれがあり、県は「『外出後の手洗い』や『咳エチケット』などの基本的な感染対策をより一層徹底する必要がある」としています。