羽田空港の滑走路で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故について、航空評論家の小林宏之氏は滑走路の進入の指示をめぐる何らかの人的ミスが原因だった可能性がある、と指摘しました。

航空評論家 元日本航空機長 小林宏之氏
「1つはJAL機が着陸寸前の滑走路に、海上保安庁の飛行機が滑走路に入ってしまった(可能性)。管制官の指示の間違いなのか、パイロットの聞き間違いで起こった可能性が考えられる。航空システムはものすごく進んでいるが、コミュニケーションだけは人間が口でしゃべって耳で聞いて、ヒューマンエラーが起こりやすい」

小林氏は、「管制の交信記録を確認すればどういう間違いが起こったか明らかになる」と話しました。

また、事故当時、日没後で視界が悪かった可能性もあるとしたうえで、飛行機は着陸時時速200キロメートル以上で進むため、直前で危険に気づき回避しようとしても機体が大きいほど難しいと指摘しました。