カラス科の外来種「サンジャク」が小鳥などの生態を脅かす恐れがあるとして、生態系の保全を行う団体が1月、実態調査を行うことになりました。

サンジャクは肉食の傾向が強く、鳥の卵や雛なども食べる外来種です。国の絶滅危惧種で高知県の鳥でもある「ヤイロチョウ」などを脅かす恐れがあるとされています。生態系トラスト協会によりますと、サンジャクは2020年に県内で初めて四万十町で確認され、シジュウカラやメジロなど小型の野鳥の数が去年ごろから減っているということです。また、12月6日には複数のサンジャクが仁淀川町で目撃され、生態系トラスト協会は小鳥などに及ぼす影響を懸念。県の補助を得て、1月、サンジャクに関するシンポジウムや実態調査を行うことになりました。サンジャクの動きを調べるため、個体にGPSをつけて追跡するということです。

(生態系トラスト協会 中村滝男 会長)
「想像したこともない日本の野鳥にとっても最大の危機ですね。食べられる側はこんなに襲われることを想定してなくて生きてきたので対応できてないと思う。生き延びれるか心配している。見たことのないこんな鳥がきたらぜひ情報を教えていただきたい」

シンポジウムは1月14日に開かれ、実態調査もスタートします。