サーフィン・パリ五輪予選の最終戦、ISAワールド・サーフィンゲームズ(WSG、2024年2月・プエルトリコ)に出場する日本代表メンバー6人が25日に発表された。東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(26、木下グループ)は「優勝すること、金メダルが目標」と意気込みを語った。
日本代表ウェアに身を包み登場した五十嵐は、開口一番「メリークリスマス!」とおどけた。「こんな日に来てくれてありがとうございます。(WSGでは)優勝すること、そして金メダル、オリンピックに向けていい練習をして優勝するように頑張りたいと思います」と、24年2月のWSG、そして来夏のパリ五輪に向けて力強く宣言した。
五十嵐は既にパリ五輪代表に条件付きで内定しており、WSGに出場すれば晴れてパリ五輪日本代表となる。22年のWSGでは五十嵐が優勝している。
一方、女子では、同じく条件付きでパリ五輪に内定している、松田詩野(21、TOKIOインカラミ)らが登壇。東京五輪は代表に内定しながら直前の大会で他選手が結果を残したため、出場できなかった松田。「この最強のチームで金メダルをとれるように頑張りたい」と語り、笑顔を見せた。
日本のパリ五輪出場枠は男女ともに最大3枠。男子は既に、五十嵐、稲葉玲王(26)が条件付きで代表に内定。22年大会で日本が国別1位になっていることから、さらに1枠を獲得済みで、2月のWSGでコナー・オレアリー(30)が5位以内に入れば、代表に内定する。
女子は松田が条件付きで代表に内定済み。もう1枠は、今大会で7位以内に入った選手が獲得。日本が国別1位の場合、優勝チームに追加で与えられる1枠を獲得する。大会後に代表が正式に決まる。
【ワールド・サーフィンゲームズ日本代表】
五十嵐カノア
稲葉玲王
コナー・オレアリー
松田詩野
都筑有夢路
前田マヒナ
■五十嵐カノア
1997年10月1日、アメリカ・カリフォルニア州出身。3歳の時、父の影響でサーフィンを始める。2012年、USA Championship U-18を史上最年少の14歳で優勝。2021年、東京五輪で銀メダル獲得。2022年、WSGを制しワールドチャンピオンに輝いた。現在、米・ハーバード大の大学院で学んでいる。日本語、英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語の5か国語に堪能。














