8月9日の平和祈念式典で、長崎から世界に発信する平和宣言文の起草委員会の最終会合がきょう、開かれました。

「あってはならない出来事がまた起きてしまいました」

田上長崎市長は冒頭、安部元総理の銃撃事件について触れ「暴力で解決しようとする戦争の文化」に対し、改めて抗議の意を示しました。



被爆者や学識経験者が委員となり、市民の力で作り上げる「長崎平和宣言」。

前回までの議論を元にした「修正案」では、長崎の平和運動の先駆けを担った被爆者のエピソードの他、高校生平和大使が掲げる「微力だけど無力じゃない」という言葉も盛り込まれ、核保有国や日本政府に対し核兵器廃絶に向けた具体的な行動を求めています。



委員からは概ね賛同する意見が相次ぎ、市は7月中にも宣言文を取りまとめる方針です。