新潟市議会の12月定例議会は、22日が最終日でしたが、放課後児童クラブの指定管理者の選定をめぐり異例の事態となりました。

「開始予定の午後1時半を過ぎましたが、議場にはまだ市議の姿はほとんどありません」

緊急で委員会が開かれました。
【新潟市議会 皆川英二 議長】「議場で市長から撤回理由の説明を行っていただきたいと申し入れがあった」

12月議会の議案となっていた放課後児童クラブの指定管理者の選定をめぐり、新潟市側が議案を「撤回」したいと申し出たのです。

市内の放課後児童クラブを運営する事業者を決める選考で、これまで運営していた地元企業が落ち東京の企業が選ばれました。

しかし、保護者から「これまで運営していた地元事業者に続けて欲しい」という声があがり、保護者が署名活動を実施。
19日の委員会では、中原市長を支持してきた最大会派「翔政会」も賛成せず、議案が「否決」され22日の採決の行方が注目されていました。

そして…
【中原市長】「再度慎重に検討することとしたため、議案の撤回をお願いするものです」

中原市長は、「地域の声を反映した結果であったかという声をいただいた」と説明。その後、議案の撤回が「可決」されました。

Q「東京の企業の反応は?」

【中原市長】「議会の採決について簡単に、容易には納得できなかったんじゃないか」
新潟市は、「子どもたちにとって最適な手法を検討したい」としています。