今年の高知の様々な出来事を振り返る「こうち2023」、21日は「スポーツ」です。たくさんの「声援」が戻ってきた今年、高知県関係の様々な選手が躍動しました。
「声出し応援」解禁

2023年のスポーツ界にはこの光景が戻ってきました!さまざまなスポーツで「声出し応援」が解禁され、プロ野球開幕前の「プレシーズンマッチ」から、高知市の春野球場では“鳴り物応援”で熱いエールが送られました。
■ファン
「コロナ禍の中でずっと声が出せなかったので、その分、(選手に)熱い思いを届けたいと思います」
WBC“世界一”に高知も熱狂!

選手への“熱い思い”が届いたのが、3月のWBC=「ワールドベースボールクラシック」。日本の3大会ぶりの“世界一”に、県内も早朝から、歓喜に包まれました!
■センバツ高校野球 高知が“2勝”し10年ぶり3回戦進出

WBCと同じ時期、野球で躍進したのが高知高校です。2年連続20回目の出場となった春のセンバツ高校野球。2回戦まで勝ち進んだ高知は、大阪の履正社を相手に終盤まで劣勢でしたが、8回に起死回生の逆転タイムリー。そのまま逃げ切り10年ぶりの3回戦進出を決めました。

続く3回戦では、千葉の専修大松戸に敗れ、10年ぶりのベスト8進出とはなりませんでした。
■高知 西村侑真 主将
「『甲子園で2勝した』っていうことは自信になっているんですけど、『甲子園ベスト8』が自分たちの目標だったので、そこを成し遂げられなかったことはすごく悔しいです」
夏の高校野球高知大会 高知中央が初優勝・初の甲子園へ

高知が「春のリベンジ」に燃えた夏の高校野球高知大会。決勝は、その高知と、初の決勝に挑む高知中央の対戦でした。試合は中盤に高知中央がリードしますが、高知も終盤に1点差に迫り、大接戦に。結果、高知中央が逃げ切り、野球部創部55年目での初優勝・初の甲子園出場を決めました。

高知中央 西岡主将 夏の甲子園で選手宣誓
初の甲子園出場を決めた高知中央、今年のチームは“持って”いました。

組み合わせ抽選会で西岡悠慎主将が選手宣誓のくじを引き当て、高知県勢選手の選手としては1954年以来、69年ぶりに、甲子園で選手宣誓の大役を務めました。
そして、聖地・甲子園で宣誓した“この言葉”が話題になりました。

■選手宣誓 高知中央 西岡悠慎 主将
「『追いかけ続ける勇気さえあれば、夢は必ず叶う』。そう信じ、全国高校球児の思いを一投一打に込め、全力で戦い抜くことを誓います」
※この記事を公開した際、西岡悠慎主将の漢字の表記が誤っていました。お詫びして訂正します。
高知中央 甲子園初勝利

初の甲子園に進んだ高知中央は、1回戦から猛攻でリードを奪い、愛媛の川之江に勝利。気迫の全力プレーで、“甲子園初勝利”を挙げました。

聖地・甲子園に初めて響き渡った「校歌」。2005年にシンガーソングライター・矢野絢子さんが手掛けたこの校歌も、独特の曲調と新鮮な歌詞で、SNSを中心に話題になりました。
高知ユナイテッドSC 天皇杯で“J1”を2度撃破・JFL過去最高7位と飛躍の1年に
サッカー・高知ユナイテッドSCは、制限なしの声出し応援が4年ぶりに解禁され、サポーターの声援を背に、今年は“大活躍”を見せました!

サッカー・天皇杯では2度の“ジャイアントキリング”でJ1クラブを撃破!優勝クラブ・川崎フロンターレを迎えた4回戦では、平日ながら詰めかけた7243人のサポーターの前で川崎に詰め寄り、惜しくも敗れましたが、存在感を見せつけました。

シーズン終盤までJ3昇格へ望みを繋いだ高知ユナイテッドSC。昇格はなりませんでしたが、過去最高の「JFL 7位」でシーズンを終えました。来シーズンのさらなる飛躍に期待です!
全中・陸上 岡林結衣選手(大津中学校)100m制し2年連続優勝

ジュニアアスリートも躍動!陸上競技では岡林結衣選手(大津中学校)が、全中・陸上女子100mを“1000分の7秒差”で制し、“2年連続優勝”を果たしました。岡林選手は来年も“世代最速”の称号を狙います!
明徳義塾・寺地隆成 千葉ロッテ5位指名
プロ野球・ドラフト会議で、明徳義塾高校の寺地隆成選手が、千葉ロッテマリーンズから5位指名を受けました。

入団会見で与えられた背番号は「65」。緊張しきりの寺地選手かと思われましたが、意外なところで安心できる部分もあったようで…

■寺地隆成 選手
「ホッとしている部分もあって、自分の出身校の明徳義塾とユニフォームが似ているのですごく親近感がわいています。自分の目標は『1軍出場』です。自分の持ち味だと思っている『打撃』を生かかして1軍出場を目指したいと思います」
寺地選手は来年1月に選手寮に入寮し、新人同士の合同自主トレに参加する予定です。
阪神 リーグ優勝・日本一にキャンプ地・安芸も歓喜

今年の新語・流行語大賞にもなった「アレ(A.R.E)」に、高知も沸きました!プロ野球・阪神タイガースが18年ぶりのセ・リーグ優勝、そして38年ぶりの日本一。キャンプ地・安芸市では、“虎党”たちが喜びを爆発させました。
男子ゴルフ 鍋谷太一が涙のツアー初優勝 カシオワールドオープン

芸西村のKochi黒潮カントリークラブで熱い戦いが繰り広げられた、男子プロゴルフツアー「カシオワールドオープン」。最終日、首位に5人が並ぶ大混戦から抜け出した鍋谷太一が、涙のツアー初優勝を果たしました。
レスリング櫻井つぐみ(香南市出身)パリ五輪内定・世界選手権“V3”

レスリングの世界選手権で、香南市出身の櫻井つぐみ選手が3位以内に入り、来年のパリオリンピック代表に内定!そのまま3大会連続優勝を成し遂げました!

■櫻井つぐみ選手
「今回負けてしまうと、国内予選がまた始まって…と、もっと大変になってしまうので、『絶対ここで決めよう』とはずっと思っていました。オリンピックは小さい時から目標としてたので、自分が出られるというのは本当に嬉しいし、いろんな人に支えてもらって、オリンピック(出場)という形で結果で返すことができたと思うので、そこはすごく安心した気持ちがあります」

櫻井選手はその後のアジア大会でも優勝。「世界」と「アジア」、2つの金メダルを手に、高知に“凱旋”しました。
■櫻井つぐみ選手
「(父・優史さんには)アジア大会が終わって初めて会ったので、いい色のメダルを見せることができて良かったなと思います。(パリ五輪では)優勝したいと思っているので、少し休んでから、これからもっと気を引き締めて『絶対優勝するんだ』という気持ちを持って、もっともっと練習していきたいです」
車いすラグビー日本代表 主将・池透暢選手(高知市出身)もパリパラリンピックへ

この選手も大舞台への切符を掴みました!車いすラグビーのアジア・オセアニアチャンピオンシップ決勝。高知市出身の池透暢主将が率いる日本代表が、世界王者のオーストラリアを圧倒し、来年のパリパラリンピック出場を決めました。

過去2大会は銅メダルだっただけに、パリで目指すのは悲願の金メダルです!

■日本代表 池透暢 主将
「これからもパリに向けて、全力で次の『新しい日本』を作って、僕たちはさらに強くなって、パリでの金メダルを目指して進んでいきますので、引き続き応援よろしくお願いします!」