高知県南国市の児童たちが自分たちで種をまいて育てた大根を収穫しました。収穫したのはおよそ1000本!児童たちの充実した1日となったようです。

大根を収穫したのは南国市の後免野田小学校2年生の児童たちです。学校では食育の一環として、農業生産法人南国スタイルの協力を得て2012年から大根の収穫体験を行っています。

収穫したのは新八州(しんはっしゅう)という品種の大根です。

このあたりの地域では昔から多くの農家で栽培されていましたが、高齢化の影響で現在は南国スタイルだけが栽培しています。首のところまで白く長いのが特徴で、主に漬物用として食べられています。9月に自分たちで種まきをしてからおよそ3か月。立派に育った大根を児童たちは一生懸命抜いていました。

同じ大根でも、1本1本、長さや形、重さに違いがあることや、一人では抜くのが難しい大根もみんなで力を合わせれば抜けることを学びました。

「2つも引っこ抜いた!2つもダブルで同時にいった!」

児童たちが抜いた大根はおよそ1000本。機械で大根の表面についた土を洗い流したあと、天日干し用の竿に1本ずつていねいに掛けていきました。

(児童)
「抜くところや洗うところが楽しかった。(大根に)足が当たったら折れるから、そこが難しかった」
「はるかが葉っぱを引っ張って、さやちゃんが大根を引っ張ってくれて抜けた。やっと抜けたみたいな感じ」

(南国スタイル 中村文隆 専務)
「冬らしくすごく寒い天気で心配もしたが、子どもたちは元気いっぱい作業したのでよかった。こういう体験で将来、食べ物はどうやって作るのか分かるきっかけになる」

収穫した大根は2週間ほど天日干しされ高知市内の食品加工会社で漬物にして販売されるほか、学校の給食でも提供されるということです。