仙台市民の台所、その「顔」がコロナ禍と物価高に耐えきれず消えます。仙台朝市などに店舗を構えていた青果店「今庄青果」が仙台地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

帝国データバンクによりますと、12月19日に破産手続きの開始決定を受けたのは、仙台市青葉区の青果店「今庄青果」です。

仙台朝市にある今庄青果の店舗では、すでに店の中が片付けられていました。仙台朝市で営業している他の店の人によると、12月16日頃からこの状態だったということです。

市民の台所、その顔として親しまれていただけに買い物客は驚きを隠せないようでした。

仙台朝市を訪れた人:
「果物とか安かったので買い物はよくしていたんですけど。ちょっとびっくりですね。朝市に来るときは必ず寄ってました」
「本当に大変なんだなという感じはする。そうやって地元の仕事をしている方が大変になっていくというのは辛いなと思う」

今庄青果は、1946年に創業し青葉区の仙台朝市のほか一時はエスパル仙台にも店舗を構えるなどしていて、1997年には年間の売り上げがおよそ5億円となっていました。しかし、新型コロナの影響で取引先の飲食店が減ったのに加え、輸送費や仕入れ費用の高騰で業績が悪化していました。負債額はおよそ2億3100万円です。