室温18℃未満で健康リスク

井上貴博キャスター
ここから室温について見ていきます。

<冬のリビングの平均室温(在宅中)>
※国交省 スマートウェルネス在宅等推進事業調査 資料(データが5件以下の件は除外)
▼北海道:19.8℃
▼新潟:18.4℃
▼千葉:18.3℃
▼神奈川:18.0℃
▼東京:17.1℃
▼大分:14.9℃
▼香川:13.1℃

18度未満が9割を占めていたということで、ポイントは“室温18度”です。
といいますのも、WHOが強く勧告を出しています。「冬の室温は18度以上」を目安に考えてくださいということです。

子ども(~11歳)・高齢者は18℃以上により暖かくする必要があります。脳卒中、心臓病、くも膜下出血、ぜんそく、肺炎など病気の危険性のリスクが室温18度未満だと高まってしまう。死亡するリスクも高まると言われています。

他にも、国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授によると、室温18℃未満だと睡眠不足に陥りやすかったり、眠りが浅くなってしまいます。

あとは転倒・骨折。足腰が固まって、足腰が弱って動きたくないという悪循環になってしまうので、室温18度を頭に入れてくださいということです。

考え方として、「暖房なしでも家の中だったら寒くない」と思いがちかもしれませんが、寒さを感じなくても血管や血流に影響が出ることもあると言われています。

こたつで過ごす方は「乾燥が嫌なのでエアコンは使わない」という方もいるかと思いますが、上半身は温まっていないので室温18度が大事です。

また、「部屋は寒いけれど羽毛布団だから暖かいので大丈夫?」という問いには、顔しか出ていないので、顔以外全身温めているので大丈夫という考え方のようです。

これまで、地球環境のことを考えるとエアコンをなくしましょうなどと言われている中で、今度は18度と言われると混乱するかと思いますが、一応頭に入れるといいみたいです。