高知県土佐市で鳥インフルエンザの疑いがある野鳥の死がいが見つかりました。これまでに、養鶏場への影響は確認されていません。

県によりますと、20日、土佐市波介の河川敷でヒドリガモの成鳥、1羽の死がいが見つかり、県が簡易検査を行ったところ、A型鳥インフルエンザの陽性反応が確認されたということです。

今後、国立環境研究所で高病原性鳥インフルエンザの遺伝子検査を行い、陽性となれば、感染が確定するということです。

野鳥が見つかった場所から半径3キロメートル圏内に養鶏場はなく、県内で100羽以上を扱う67の養鶏場では異常はないということです。

(県 鳥獣対策課 市川拓史 課長)
「全国でかなり多くの発生件数になっている。いつどこで発生してもおかしくない状況の中で野鳥の渡り鳥がウイルスを持ってきているので、野鳥の監視を十分にやっていくことで今後対応していきたいと思うが、全国の事例も収集しながらわれわれが対応していく必要がある」

県は、明日にも発見された場所から10キロメートル圏内の市町村と情報を共有する会議を開き、監視の強化などへの協力を要請していくとしています。