長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダムをめぐり、20日、大石長崎県知事が反対派の住民と面会するためダム予定地を訪れましたが、住民側は面会を拒否しました。

大石知事の石木ダム予定地訪問は今年1月以来で、目的について県は「今後の話し合いをお願いするため」としています。

しかし20日、住民が工事を監視するために設けたテントは無人で「信頼関係がない知事とは話し合いが出来ない」「地元住民の声を聴こうともしない知事と会って話すことなどありません!!」と書かれた紙が貼られていました。

大石賢吾 長崎県知事:
「 “信頼関係のない知事”と結構、厳しく書かれてましたが、そのお気持ちがおありなんだろうとは思いますけど、これまで繰り返し申し上げてきたとおり、我々としてはしっかり13世帯の方々のご理解ご協力をいただくことが大切だと思いますので、今後も理解協力を得られるような努力はしていきたいと思います」

今回の知事訪問について反対住民側は「ダム計画ありきの面会には応じられないと再三返答してきた」としています。

計画に反対している住民 岩本宏之さん:
「(知事は)自分たちは会いに来たけど、地元(住民)が会わなかったという風なことを世間にアピールするための(訪問)だと私は思う」

およそ11か月ぶりとなる知事の石木ダム工事現場訪問でしたが、反対派との距離が縮むことはなく、溝の深さを再認識させられる結果となりました。