岡山県吉備中央町の浄水場から有害性を指摘されている物質が極めて高い濃度で検出された問題です。地元の住民でつくる団体が町に対して、「希望する住民に血液検査を実施すること」などを要望しました。

「よろしくお願いします」

「円城浄水場PFAS問題有志の会」の小倉博司代表が、吉備中央町の山本雅則町長に要望書を手渡しました。

この問題は円城浄水場で去年までの3年間、有害性が指摘されている有機フッ素化合物・PFASが国の暫定目標値の16倍から28倍検出されていたものです。

団体では先月、独自で、関係する地域の住民27人に対して血液検査を行っていて、

それによりますとPFASの血中濃度が、アメリカで定められているガイドラインの数値を超えていたということです。

今回、団体では山本町長に血液検査の結果を提出した上で、希望する住民全員を対象に、町の負担で血液検査を実施することを求めました。

(円城浄水場PFAS問題有志の会 小倉博司代表)「今回の問題で失われた町政の信頼回復を住民として求めてきたい」

(山本雅則 吉備中央町長)「このような数値を聞いて、いまさらながら住民の方の思いにしっかりと沿ってこれからもやっていこうと思いました」

また、団体では住民の健康不安解消に向けて、町が住民に寄り添った取り組み進めるよう要望しました。