「保育園留学」という言葉をご存知でしょうか?自然豊かな環境で子どもを保育園に通わせながら家族で1~2週間その場所に滞在するという取り組みです。

岡山県高梁市に、3歳の女の子と家族が、その「保育園留学」にやってきました。家族、そして受け容れる自治体の目的は、いったい何なのでしょうか?

名古屋のベッドタウンから来た4人家族 なぜ「保育園留学」?

「おはようございまーす」

この日、初めて登園したのは3歳の小梅ちゃん。高梁市の近藤市長の出迎えを受けました。

普段は愛知県長久手市の保育園に通う小梅ちゃん。1週間、高梁市の有漢こども園で過ごします。「保育園留学」です。

『都会に住んでいる子育て世帯に、自然の中で子育てをする素晴らしさを体験してもらおう』という、高梁市が今年度から始めた取り組みです。

「よろしくお願いします」

父親は「違った環境で、娘の成長に期待」

最初はちょっと緊張気味だった小梅ちゃん。父親と一緒に輪の中に入り、次第に溶け込んでいきました。

父親の真也さんは、「保育園留学」を通した娘の成長に期待を寄せます。

(父親 真也さん)
「娘がいつもと違うところで成長につながっていければ。あと、いいきっかけで、コミュニケーション能力とかも上がっていってくれればいいかな、と思ったりしますね」