「パトカーみたいなもの」1台にかけた費用は...

「運送業に携わる身としてエリアの事故を無くしたい」との思いから、およそ20万円を全額自己負担し、パトカーそっくりの車両を製作。

今年4月に備前警察署の許可を得て会社の前に置いたところ…

(大輝コーポレーション 森下原輝会長)
「パトカーがあるなと思って、ドライバーはブレーキを踏んでいる。それから事故が一回もない」

警察もその効果を認めたので…新たに2台製作!

備前警察署も「スピードを出す人が減った」とその効果を認めています。

自信を得た森下原さん。津山市と、自宅のある勝央町でも事故を無くそうと、新たに2台の車両を製作。

地元の警察や交通安全協会とも相談した上で、それぞれの地域の事故が多いエリアに設置することになりました。

(津山警察署 板野順一交通課長)
「設置当初は『あのパトカーのみたいなものは何なんだ』という質問が多く寄せられた」

地元住民の反響もさることながら、「パトカーみたいなもの」は津山市でも大活躍だといいます。

(津山警察署 板野順一交通課長)
「河辺地区は交通事故の発生が多い地区ではあるんですが、設置以降は大きい事故も付近では発生しておらず、通る方が注意して運転するという効果があったと思います」

「民間の方から『事故を撲滅したい』という思いから協力していただくのは、非常にありがたい」

(大輝コーポレーション 森下原輝会長)
「やってよかったと思ってる。市民の人も喜んでくれる人もいるし。『スピード違反も減ったし事故も減った』という人がいるから」

雨にも負けず風にも負けず、エリアの安全を見守り続ける森下原さんの思いがこめられた「不思議なパトカー」です。