今週20日ごろから、この時期としてはかなり強い寒気が南下する見込みです。全国的に気温が大幅に低下し、大雪が予想される地域もあり、気象庁は『低温・大雪に関する早期天候情報』を発表しています。北陸・山陰・九州北部では警報級の雪となるおそれもあり、新潟地方気象台や福岡管区気象台が注意や警戒を呼びかけています。

早期天候情報とは、その時期としては10年に一度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

低温に関する早期天候情報(気象庁HPより)
大雪に関する早期天候情報(気象庁HPより)

低温に関する情報は東北地方から沖縄・奄美にかけての広い範囲で、大雪に関する情報は北日本の日本海側、北陸、近畿日本海側、山陰、長野県群馬県の北部、岐阜県の山間部に発表されています。

全国的に降雪…警報級のおそれも

21(木)午前9時までに予想される72時間降雪量

全国的に降雪が予想され、特に北日本の日本海側や北陸地方の山沿いで雪が多くなる見込みです。北海道の日本海側では3日間で100センチ以上の降雪が予想されている所もあります。

大雪に関する早期注意情報(警報級の雪となる可能性)

また、21日、22日は北陸・山陰・九州北部で警報級の雪となるおそれがあり、気象庁は【大雪や暴風雪に関する早期注意情報】を発表しました。

警報級の現象が5日先までに予想されているときには、その可能性を「早期注意情報(警報級の可能性)」として[高]、[中]の2段階で発表しています。

新潟地方気象台は、18日午後、【強い寒気に関する北陸地方気象情報】を発表。21日から22日頃にかけて、大雪となる所があるとしていて、大雪による交通障害や施設への被害、雪を伴った強風やふぶき、高波に注意・警戒をよびかけています。

また、福岡管区気象台も、18日午後、【大雪に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報】を発表。20日後半から強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まり、21日から22日頃にかけて大雪となるおそれがあるとしていて、降雪や路面凍結による交通障害、農作物や農業施設の管理、電線や樹木等への着雪に注意を呼びかけています。(気象予報士・東杜和)

《九州の“雪の予想”》
18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量
大分県山地…5センチ
熊本県山地…10センチ
熊本県平地…3センチ
(山地は標高200メートルを超える地域)