裏声を使う曲とは?手嶌葵の『明日への手紙』、スピッツの『ロビンソン』など…
──裏声から始める理由はわかりました。では、裏声を使う曲って、ずばり?
「曲名で言うと、女性だったらuruさんの『あなたがいることで』や、手嶌葵さんの『明日への手紙』がおすすめです。男性だったら、森山直太朗さんの『さくら』や、スピッツさんの『ロビンソン』などは音程が高いので、原曲キーで歌うとしたら裏声になると思うのでおすすめです。女性ボーカルの曲を全部裏声で歌ってもらうのでもいいですね」
──感情に訴えかけてくる名曲ぞろいですね。ですが、そもそも裏声って誰でも出せるものなんでしょうか?
「裏声の感覚がわからない方は、出せない方もいます。そういった方や、忘年会の最初にしっとりした曲はちょっと…という方は、高低差があまりなく、テクニックが不要な盛り上がる曲も忘年会には良いと思います。『残酷な天使のテーゼ』とか、『タッチ』、星野源さんの『恋』とかが当てはまるかと思います」
裏声が出なかったり、何を最初に歌っても問題ない気心知れた人とだったら、一発目に裏声を。場を盛り上げるなら、まずは高低差がない曲で肩慣らしがいいかもしれない。
──ほかにも、歌うときに意識すると上手に聞こえるちょっとしたポイントなどを教えてください。
「まずは準備運動ですが、一番簡単なのがリップロールです。リラックスした状態で、手をVにして口を支える感じで、口から息を吐いて唇をブルブルさせるだけ。力みがとれたり、息を吐きやすくなる効果があります」

「ほかにも、歌う際に”息を吸うタイミング”を意識してみてください。適当に息を吸ってしまうと、意図しないところで息を吸うことになるので下手に聞こえてしまいます。息を吸う箇所を決めて練習しておくといいでしょう」
いくみさんによると、母音を意識するのもポイントだという。バラードなどは特に、母音を強調することで、つながりがなめらかに聞こえるという。
ちなみにカラオケでは、喉に負担がかかるので、お酒を飲むのはおすすめできない。お酒を飲んでしまった後でも、カラオケについたらステージ上のアーティストになりきって、常温の水を飲むのがおすすめだ。