江戸時代から松本地方に伝わる正月の縁起物「お神酒の口(おみきのくち)」作りが最盛期を迎えています。


「お神酒の口」は、2本の徳利(とっくり)に1本ずつ差して神棚に飾り、正月を迎える縁起物で、千野恵利子(ちの・えりこ)さんは、11月中旬から作業を始めました。

製作は、すべて手作業で行われ、細く割いた竹を松や梅の形に編んで、飾り付けを施し、一つひとつ仕上げていきます。


千野恵利子さん:
「期待してくださってる方もいるので頑張らなきゃって気持ちでやっているし、その方たちが幸せになってほしいと思ってやっています」

千野さんは、12月下旬にかけて200対(つい)ほどを作る予定で、25日から市内の縄手通りにある「矢澤鯛焼店(やざわたいやきてん)」で販売されます。