今年で41回を迎えた歴史あるコンサート。「サントリー1万人の第九」に土佐女子中学高校のコーラス部が、動画投稿という形で参加しました。およそ1分という短い時間ですが、練習の成果を歌声に乗せました。

土佐女子中学高等学校コーラス部。創部はなんと、1947年です!現在は、中学と高校、合わせて18人の部員が練習に励んでいます。

土佐女子コーラス部伝統のウォーミングアップ。いつから続いているかはわからないといいますが、脈々と受け継がれています。

(コーラス部部長 松本千雅さん)
「きっかけは友達に誘われてフラフラっときたらここでした。(いつからコーラスを?)中学1年生です。(魅力は)やっぱり歌えるところです」

(高校2年 久武羽唯さん)
「楽しいです。(コーラスの魅力は?)一番はやっぱ大会でみんなと一丸になってやったりするのが好きなんですけど、その中でも優勝できたり四国大会に行けるってなったり、全国に行けるってなったらうれしいです」

「サントリー1万人の第九」は1983年から、毎年12月の第一日曜日に大阪城ホールで開催されています。一般の募集などによって、1万人規模の合唱団を結成しているのが特徴で、コロナ禍では、動画の投稿企画も活用しながらコンサートを行ってきました。世界的な指揮者、佐渡裕さんが総監督・指揮を務めます。土佐女子は、主催者からの呼びかけに応じ、去年、初めてリモートで参加しました。今年も動画投稿での参加です。

投稿する動画はおよそ1分と短いですが、音域の広さ、音程の高さに、ドイツ語の歌詞という中高生にとっては難しい曲です。

(コーラス部顧問 田村歌穂さん)
「第九を学生のうちに歌えるっていうのがすごい貴重な経験だと思うので、10代で歌うのは音域的にも技術的にも難しいとこなんですけど、でも世界中にも知られているこの曲を演奏するのはすごくいい機会なので、ありがたい体験をさせていただいてるなと思います」

今年入った中学1年生は第九に初挑戦です。

(中学1年 西村友那さん)
「楽しいし、先輩優しい」

(中学1年 菅原実桜さん)
「大会に出て賞をとれたのでうれしい(第九は)難しい」

(中学1年 田鎖莉帆さん)
「音程が高いので難しいです。まず声をもうちょっと出せるようになりたいです」

難関曲、第九に挑む土佐女子のみんなにあの人からサプライズメッセージが!

(佐渡裕さん)
「土佐女子中学高等学校のみなさんこんにちは、サントリー1万人の第九総監督・指揮の佐渡裕です」

(佐渡裕さん)
「今回、残念ながらみなさんと一緒に大阪の会場で演奏することはかないませんが、ぜひ歌声動画投稿でみなさんの元気な歌声をこちらまで送ってください。僕の指揮に合わせて1万人の生合唱団とみなさんの歌声が一つになって会場に響き渡ります。みんなの心は一つにつながっています。これからも一緒に歓喜の歌を歌い続けていきましょう。合言葉はフロイデ!佐渡裕でした」

(高校2年 吉岡佑俐乃さん)
「正直現地に行かな…自分らを認識してもらえることってないかなって思ってたんで、いるよってことを証明してくれるようなビデオをいただけるってすごいうれしいなって思いました」

遠く離れていても心はひとつ。いよいよ動画投稿に向け収録本番です!

(中学3年 三好紗加さん)
「高音が出にくいところがあったんですけど、なんとかがんばって最後まで出し切った方だと思います」

(中学2年 穂積心晴さん)
「最終的にはできたのでよかったです」

(中学3年 島田玲さん)
「緊張したんですけど、ちゃんと歌うことができてよかったです」

(高校2年 川﨑愛未さん)
「難しいのでたくさん練習してきて、後輩とか部活の仲間と仲良くなって絆が深まったと思います」

(コーラス部部長 高校2年 松本千雅さん)
「1万人という大合唱なのでそこに入れたことがうれしいですし、第九も滅多に歌うことがないのでそこに入れたことがうれしかったです。今後に生かしたいと思います。全国大会を目指しています。まずは県を抜けることなんですけど精一杯みんなで協力して練習をしてがんばります!」

土佐女子の生徒たちが参加したサントリー1万人の第九は12月3日に大阪城ホールで開催されました。その模様は、16日午後4時から全国で放送されます。

「土佐女子中学高校学校コーラス部、心にひびく合唱を!フロイデ!!」