岩手県生協連は15日、石油元売り会社が発表する価格の上昇を受けて、配達灯油の価格を1リットル2円値上げすると発表しました。値上げは12月25日に始まります。
岩手県生協連は11月20日以降、宅配灯油の価格を1リットル当たり114円(電話注文は115円)、1缶18リットル2052円に設定していました。
しかし石油元売り会社が発表する「仕切り価格」の上昇を受け、12月25日から1月20日までの価格を、1リットル当たり2円値上げして116円(電話注文は117円)とすることを決めました。1缶18リットルの価格は2088円となります。
今シーズンは10月21日から1か月間の価格が1リットル1あたり110円(電話注文は111円)、1缶18リットルで1980円でした。約2か月前と比べると今回発表の値上げで6円の引き上げになります。
県生協連の吉田敏恵専務理事は、原油価格の低下に伴って、政府による石油元売り会社への補助率の引き下げが背景にあると指摘しています。「18リットルが2000円を超えるのは異常値で、灯油に頼らざるを得ない東北の事情を理解した上で適正価格が保たれるよう政府の補助をお願いしたい」と訴えています。