しなの鉄道の土屋社長と長野県の阿部知事が、国土交通大臣に鉄道への支援を求めました。
国鉄・JRから引き継いだ「あるもの」が、いまも負担になっているといいます。
14日に国土交通省を訪れた、しなの鉄道の土屋智則(つちや・とものり)社長と阿部知事。
斉藤鉄夫大臣に対して、「喫緊の課題」として設備のスリム化や、交通系ICカード乗車券の導入に関わる支援を求めました。
国鉄・JR時代の設備を受け継いだしなの鉄道。
かつて走っていた特急列車のための長いホームや、引き込み線などの設備がいまも残っていて、こうした設備も、鉄道事業法により、点検や更新が義務付けられています。
特急の行き違いに使われていた側線の撤去だけでも数十億円以上。
このほか信号や使わないホームの撤去などにも費用がかかるといいます。
また、JR東日本が2025年春に長野・篠ノ井間で、交通系のICカードを導入します。
しなの鉄道も設備の導入を検討していますが、数億円から十数億円かかる見込みです。
要望に対し、斉藤大臣は設備のスリム化については、既存の国の交付金の対象となるよう検討するほか、ICカードについては予算の確保に努めていきたいと述べたということです。
阿部知事:
「我々の要請を前向きに受け止めていただけたものというふうに受け止めています」
しなの鉄道は、今年6月に起きた脱線事故の復旧にも費用がかかる見通しで、引き続き国や県、沿線市町村に支援を求めていく考えです。
注目の記事
愛するちいちゃんは見知らぬ男性に突然命を奪われた SNSで知り合った男に娘を殺された父親の22年間の苦悩と命の教え【前編】

【Snow Man】がもたらす地方への恩恵 大型イベントで浮き彫りになる地域課題も…専門家が指摘する「ホテル増設が進まない」3つの理由

気づけば家の中に…お邪魔虫「カメムシ」正体と対策は?

2024年の夏は1年の3分の1を超える長さに~日本の「二季」化を裏付ける三重大の研究~【調査情報デジタル】

「段ボール箱の中に女の子が…」刑事のもとに飛び込んだ一本の無線 広島市小1女子児童殺害事件から20年 当時の捜査員が語る“事件を教訓に芽生えた思い”

パンや味噌汁でもアルコール検知?飲酒してなくても摘発されるのか 警察に聞いてみた

「ぼっち、きもい」と「妄想」…惨劇はなぜ起きたのか①【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記①】

「母さんを撃ってくれ」…惨劇はなぜ起きたのか②【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記②】

「いじめで自殺も考えた…」肌の色や見た目の違いに対し同級生からつらい言葉 タレント副島淳さんに聞くいじめ問題「逃げてもいいから生き続けて」

「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由





