猛毒キノコとの関連や倒木などが懸念されている木が枯れる病気「ナラ枯れ」が、2023年度5つの市と町で新たに確認され、被害エリアは23市町村に拡大したことがわかりました。

ナラ枯れはカシノナガキクイムシという虫がブナ科の樹木に侵入して、ナラ菌を持ち込み木を枯れさせる病気です。

12月15日行われた山梨県森林審議会で、2023年度は北杜市や韮崎市など5つの市と町で新たに確認され、被害エリアは23市町村に拡大したことが報告されました。

一方で、被害は5645本2276㎥で、2022年度より3割以上減少しました。

減少は2年連続です。

県は病害を受けやすい老木が各地で増加しているものの、すでに枯れていたり伐採などの防除を徹底したりした効果が出たと見ています。

なお、ナラ枯れが起きた木の周辺には枯れ木や切り株に生息する猛毒のキノコ「カエンタケ」が発生しやすいことから県は、見つけても絶対に触らないように呼びかけています。