チェーンソーアートの愛好家で作る団体が、岩手県住田町で木彫りの龍を制作しています。来年の干支「辰」にちなんだ木彫りのアート作品は、全長6メートルほどの迫力のあるものになる予定です。

龍の木像はキバの生えた荒々しい口元と鋭い眼光が特徴です。これは住田町のチェーンソーアート愛好団体「杣遊会(そまゆうかい)」が制作しています。この団体は毎年年末になると、干支のチェーンソーアート作品を作ってきました。メンバーは通常よりも刃が細い特別なチェーンソーを操り、地元の人から提供された気仙杉をダイナミックに掘っていきます。刃の角度をうまく調整しながら、鱗などの細かい部分も見事に表現しました。

(SUMITAチェーンソーアート杣遊会 佐藤清司会長)
「今年は景気も悪いので、昇り龍ということで来年はもう少し景気がよく、皆さんが幸せになるようにという思いで彫っています」

この龍は年内に完成する予定で、住田町運動公園駐車場の入り口付近に設置される予定です。