検察によると2人はPTSD=心的外傷後ストレス障害で精神科に通院していて、次女は事件直後は重度と診断されていたこと、また、供述調書で次女は「外に出てくる可能性があるなら死刑を望みます」、長女は「私が犯人と知り合ったことで起きた事件で、自分だけが死ねばよかった」と話していたことを明かにした。

姉妹は山梨を離れ、県外で親戚に身を寄せ生活している。

このうち、長女は20回目の裁判(12月4日)で、オンラインで意見陳述を行った。


長女:
「私が巻き込んでしまった父親と母親、妹にどう償うか、どう責任をとればいいか、ずっと考えている」
「裁判で被告が話した犯行理由について、少しも納得できず何も理解できません」

また、被告が法廷で謝罪しないことについては…

長女:
「自分を守るために逃げているとしか思えません」

長女が意見を述べている間、被告は落ち着かない様子で斜め上を見つめていた。

裁判の争点

裁判では被告の行為について、検察、弁護側の双方で争っていないことがある。
・殺人の目的で被害者の家に侵入したこと
・父親と母親を殺害し、次女にケガをさせたこと
・家に放火したこと

そのため最大の争点は被告の責任能力の程度であった。