台湾総統選を来月に控える中、中国に融和的な最大野党・国民党の副主席が中国を訪問していることがわかりました。

国民党の発表によりますと、夏立言副主席は13日から中国を訪問しているということです。ロイター通信が、夏副主席の訪中を報じたことを受けて発表したものとみられます。

国民党の説明によると、夏副主席の訪中は中国に進出する台湾のビジネスマンらに招待されたもので、四川省の成都市や重慶市などで式典への出席などを予定しているということです。

夏副主席は、外交官時代に政府の中国政策を担当する「大陸委員会」のトップを務めていました。また、台湾情勢が緊張した去年8月に訪中したほか、今年2月には中国共産党の最高指導部のメンバーとも会談しています。

今回、政府関係者と会うことはないとしていますが、総統選が迫るタイミングでの訪中は波紋を広げそうです。