朝の連続ドラマや観光博覧会の効果で多くの観光客が訪れている高知。今後観光をさらに盛り上げるためにどうすればいいのか、観光庁長官を招いたシンポジウムが高知市で開催されました。
(観光庁 高橋一郎 長官)
「観光というのは自然、食、文化ですけれどもやっぱり人、生き様、人間性です。そこに触れることが一番の強み」
壇上で熱く語っているのは観光庁の高橋一郎長官です。このシンポジウムは県が朝ドラなどの効果で県内の観光客が増える中さらなる観光振興につなげようと企画。高橋長官は「高知の今後の観光振興」をテーマに北海道などの先進的な事例の特徴を紹介し、ストーリー性を含めた付加価値のある体験の提供、インバウンドで観光客が求めるコンテンツ作りなどに取り組むことが重要と述べました。
また県観光を巡っては今年は県外からの観光客数が過去最多となる460万人を達成する見通しで、高橋長官は改めて地域の魅力が「認知」されるようにわかりやすくPRをする大切さを訴えました。
(観光庁 高橋一郎 長官)
「どんなにすばらしいものを持っていても語らないとわからない。ストレートにわかりやすく伝わってこないとわからない。わからないものには価値がない。そこにないものと一緒です。何が特別なのか何が皆さんの誇りなのかということをわかりやすく打ち出していく」
会場には学生や観光事業者などおよそ140人が訪れ、講演を熱心に聞き入っていました。