中国政府は13日、台湾の総統選挙に立候補している与党・民進党の頼清徳氏について「トラブルメーカー」などと批判しました。中国に厳しい姿勢を示す頼氏に、ゆさぶりをかける狙いがあるとみられます。

中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は13日、台湾総統選で中国に厳しい姿勢を示している与党・民進党の候補、頼清徳氏について、台湾独立を目指す「トラブルメーカー」などと批判しました。

その上で、朱報道官は台湾独立を目指す人物は「平和破壊者」であり「戦争製造者」だと主張。「大多数の台湾同胞が、自らの平和と幸福のために断固として『台湾独立』に反対することを望む」とけん制しました。

総統選があと1か月に迫る中、中国政府は現時点で優勢とみられている頼氏をけん制する狙いがあるものとみられます。