香港で地方議会にあたる区議会の議員選挙が行われ、大幅な選挙制度の変更により民主派が議会から一掃されました。こうした事態に、総統選を控える台湾からも危機感を訴える声が上がっています。
きのう行われた4年に一度の香港区議選。選挙制度の変更により、市民の投票で決まる議席が9割から2割以下に減少したほか、立候補には政府が任命する各地区の委員からの推薦などが必要になりました。
このため、前回圧勝した民主派は1人も立候補できず、親中派一色となりました。有権者の関心低下も如実に表れています。
記者
「4年前は投票に来る人で行列ができていましたが、今回は誰も並んでいません」
投票率が過去最高だった前回は午前中から行列ができましたが、今回の投票率は27.54%と、前回より40ポイント以上低下しました。
開票所で取材を行う香港記者協会の陳主席。民主派の排除が目的ともいえる大幅な選挙制度変更をメディアはどう伝えたのでしょう。
香港記者協会 陳朗昇 主席
「香港の選挙制度や社会政策に反対する意見が『国家の安全にかかわる』と中央政府が考えるなら、もう何も言うことは出来ません」
3年前に施行された国家安全維持法によって、政府批判を行ったメディアは次々と廃刊へと追いやられ、安易に批判出来ないといいます。
一方、こうした危機感は総統選を控える台湾でも…
3年前まで大手新聞社に勤務していた黄清龍さん。新聞社のオーナーは中国で企業活動する人物で、黄さんが編集長を務めていた2012年、中国共産党の最高指導部入りも噂されていた薄熙来氏の失脚について報じたところ、中国側の圧力に直面したといいます。
元新聞記者 黄清龍さん
「いくつかのルートを通じて注意喚起をしてきて、警告もありました」
黄さんはその後、理由も告げられず、編集長を解任されました。
中国は企業の大陸進出や貿易拡大など、経済的側面から台湾を優遇する政策を続けていて、黄さんも関係強化に期待した時期もありましたが、現在は香港のように自由を奪われることを危惧しています。
元新聞記者 黄清龍さん
「いわゆる台湾への優遇政策は、中国が将来、一国二制度の下で台湾を香港のように統一することが目的です」
総統選を控えた台湾の人たちは、香港の選挙結果をどう受け止めるのでしょうか。
注目の記事
「片手音楽の魅力を知っていただけたら」局所性ジストニアと向き合う音大院生が目指す芸術

住宅価格高騰、利上げでマイホームに異変 「40年・50年ローン」急増…割安な「建売」にシフト

【定説を再検証】「九州に熊はいない」は本当か? 過去の捕獲記録や研究者・登山ガイドへの取材で 改めて真相に迫る

「青信号と何が違う?」赤に三方向矢印 信号機のナゾ 青が永遠に出ない場所も…その理由を探ってみた

サッカーW杯の勝敗を左右する?今大会公式球「トリオンダ」に注目…「回転した時の曲がりが大きい?」スピンをかけたファーポストのコーナー狙いが有効

「ダジャレ」と「おやじギャグ」には学術的な違いがあった 研究者が語る“境界線”あなたのそれはどっち?

「本当に命懸けだった」東京・北区の小学校火災 児童2人が骨折、女性教諭は骨盤骨折 校舎のひさしの上で救助を待つ児童らの姿も

【独自】皇族数の確保策めぐり政府の骨子案判明 「養子案」15歳以上の旧宮家の男系男子

【速報】当時16歳の少年に懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑【大学生集団暴行死】検察側は「結果の重大性」 弁護側は「更生の余地」を主張 共犯者の無期懲役・懲役20年に続き3人目の求刑 判決は6月25日

【速報】桂田精一被告(62)が保釈【知床沖観光船沈没事故】保釈金は1500万円 禁錮5年の実刑判決に「謝罪と償いを続けていく」とコメントも無罪主張し、即日控訴








