自民党の塚田一郎衆議院議員の資金管理団体が、派閥からの寄付348万円分を政治資金収支報告書に記載していなかったことが分かりました。
塚田氏側は「裏金ではなく記載漏れだ」として、収支報告書を修正しています。

自民党に対しては今、安倍派の所属議員が政治資金パーティー収入のノルマを超えた分を「キックバックとして受け取り政治資金収支報告書に記載していない」とする疑いが持たれています。
そのような中で、自民党の塚田一郎衆議院議員の資金管理団体が、塚田氏の所属する麻生派からの寄付を「収支報告書」に記載していなかったことが分かりました。

記載していなかったのは2022年6月と12月に受け取った合わせて348万円で、収支報告書は2023年12月5日付けで修正されています。
政治資金問題が取りざたされる中で、改めて事務所内で確認したところ、記載漏れが見つかったということです。

これについて、塚田一郎衆議院議員は
「全て口座間の動きですから、全く裏金ではありませんし、これは単なる自分の“記載漏れ”ということ」と話しました。

塚田氏の資金管理団体である『十一会』は2022年2月に設立されており、塚田氏の事務所は「初めての作業だったため記載が漏れてしまった」として、事務的ミスだったとコメントしています。

【塚田一郎衆議院議員】
Q自民党の政治資金問題について
「一つの派閥の問題というよりは、自民党全体に対して政治資金について国民の皆様方から非常に厳しい目が向けられているということ。捜査の推移を見守る中で自民党としてしっかりと反省を生かして、今後二度とそういうことがないように対応していくことが必要」

塚田氏の事務所は「今後は政治資金規正法にのっとって適正に対応したい」としています。