柏崎刈羽原発に出されている事実上の運転禁止命令を解除するかどうか判断するため、原子力規制委員会の山中伸介委員長らが11日、原発で現地調査を始めました。

原子力規制委員会 山中伸介委員長
「柏崎刈羽原発の現地の調査と、小早川智明社長との面談を行って最終的な判断をする」

原子力規制委員会の山中伸介委員長ら7人は11日午前9時前、柏崎刈羽原発に入りました。調査では、会議の視察や所員との意見交換などでテロ対策の改善状況を確認する予定です。

柏崎刈羽原発でテロ対策の不備が相次いだことを受け、原子力規制委員会は事実上の「運転禁止命令」を出し、延べ4268時間をかけて東電の再発防止策をチェックする追加の検査を行ってきました。

6日の会合では、事務局の原子力規制庁が「課題は全て改善した」と報告。さらに、東電に原発を運転する適格性があるかどうかについても再確認し、「基本姿勢にのっとった取り組みをしている」と評価していました。

原子力規制委員会は今後、小早川智明社長と面談し、命令の解除について、早ければ年内にも最終判断する見通しです。