イギリス政府はロシアの諜報機関が政治家やジャーナリストなどにサイバー攻撃を仕掛けていたと発表しました。イギリス駐在のロシア大使を呼び出して懸念を伝えたとしています。

イギリス政府は7日、ロシア連邦保安局が遅くとも2015年以降、複数の政党の国会議員にメールを送って機密情報を得る「スピアフィッシング」攻撃などを行ったとしています。

また、偽情報の対策にあたるシンクタンクや、大学関係者、ジャーナリストなどにもサイバー攻撃を仕掛け、一部で情報漏えいの被害もあったということです。

イギリス政府は「政治や民主主義のプロセスを妨害する目的で行われた」と判断。連邦保安局の幹部2人を制裁対象に加えたほか、イギリスに駐在するロシア大使を呼び出して懸念を伝えたということです。

キャメロン外相は「同盟国と協力し、ロシアの行為に対する責任を追及し続ける」との声明を出しています。