今月2日にフィリピン付近で発生した地震と南海トラフ地震との関連について、気象庁の専門家会議は「直接の影響はない」と評価しました。

今月2日にフィリピン付近で発生したマグニチュード7.7の大地震と南海トラフ地震の関連について、地震研究者で構成される南海トラフ地震評価検討会は、きょう開かれた定例の会合で次のように評価しました。

南海トラフ地震評価検討会 平田直会長
「日本から3000キロぐらい離れていますから、直接の影響はないと思っています」

フィリピンの地震は、南海トラフ地震を引き起こすプレート境界である、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界付近で発生しています。

評価検討会の平田会長は、これまでに日本のそばで地震発生数が増えたり地殻変動が観測されたりしていないことから「常識的に考えて影響が及んでいないと評価している」としています。