5日午後5時20分ごろ、富山市宮園町で部活動を終え帰宅中だった中学生4人が、用水路で流されている男の子を見つけました。男の子は、用水路の側面にあるくぼみに両手でしがみついていたといいます。

中学生:
「大丈夫って声をかけたんですけど返事がなくて」
「苦しそうな表情でつかまってました」
「とにかく必死にこの子が助かってほしいという願いで大声を出しました」
中学生たちは大声で周囲に助けを求めましたが、男の子は耐え切れず手を離し、目の前で流されていきました。4人の中学生は、たまたま通りかかった男性とともに走って男の子を追いかけます。

その後、300メートルほど下流で男の子に追いつくと男性が用水路に飛び込み、男の子を用水から助け出しました。
救助した男性:
「頭まで水に浸かっていたのでやばいなと」

中学生たちによりますと、 用水路から助け出した時は意識がないようだったということです。集まった人たちが人工呼吸をするなどして飲み込んだ水を吐き出し、息を吹き返したということです。
救助した現場の近くには水門があり、男性は「あと少し遅れると、危険な状況だったので飛び込んだ」と話しています。

中学生:
「とてもホッとしたし、安心しました」
「しっかり息を取り戻していたので安心しました」
「一人でも用水で死ぬ人が減ってくれればいいなという思いで体が勝手に動いたのでよかったです」
富山市消防局によりますと、男の子は搬送時には意識があったということです。