高知県いの町の高校生が卒業証書を和紙で作っています。在校生から卒業生へ、感謝の気持ちを込めた特別な卒業証書です。

和紙の卒業証書を作っているのは、高知追手前高校吾北分校の2年生です。学校では3年間を通して土佐和紙の作り方や歴史について学んでいて、その一環で、下級生が3年生の卒業証書を手すきで作っています。中央には校章の透かしも入っていて本格的です。全校生徒は30人。学年を越えた交流も深いといい、生徒たちはお世話になった先輩への思いを込めながら1枚1枚、丁寧に和紙をすいていきました。

「日頃の感謝を込めて紙すきしました。笑わせてくれたりお世話になったりした」
「(3年生が)楽しくて大好きなので3年生への思いを込めて作りました。(土佐和紙は)伝統あるものこれからも残していきたい」

和紙の卒業証書は、1週間ほどで完成したのち学校の書道教諭が文字を書き入れ、来年3月2日の卒業式で3年生に手渡されるということです。