「珈琲」の当て字を考案した津山市ゆかりの蘭学者、宇田川榕菴(うだがわようあん)です。その榕菴らが翻訳した本に掲載されていたレシピを元にオリジナルのココアが開発され、きょう(6日)から販売が始まりました。

「本日販売の榕菴ココアです」

ショウガやクローブなど、3種類のスパイスが添えられ好みの味付けも可能です。

新メニューの提供が始まったのは、津山市観光協会が運営する和蘭堂(おらんだどう)です。



津山藩の藩医で蘭学者だった宇田川榕菴らが翻訳したオランダ語の百科事典「厚生新編」で紹介されているチョコレート飲料「ショコラート」のレシピに着目し、市の観光協会が考案しました。

(津山観光協会 宮村翔瑠さん)「観光で来られたお客様に対して、津山のことを「より知りたい」と思っていただけるきっかけとなる商品を作りたいと思って企画しました。」

当時は胃や胸に効く薬だったという「ショコラート」。


スパイスを後入れにしたほか泡立てたミルクを加え飲みやすくアレンジされています。


(秋庭貴泰記者)「私はショウガを入れて飲んでみたいと思います」「これは新感覚の味わいです。ショウガとチョコレートなかなか相性がいいです」

日本の近代化の礎となった津山市ゆかりの洋学者たち。みなさんも「榕菴ココア」を楽しみながら彼らに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。