宮古島の伝統織物、宮古上布を初めて織った女性、稲石刀自の功績を称える稲石祭が宮古島市で行われました。

宮古島市で行われた稲石祭には関係者およそ40人が参列し、宮古上布の生みの親、稲石への感謝の祈りを捧げました。

苧麻を原料とする宮古上布は今から400年以上前、琉球国王への献上品として稲石が織ったのが始まりとされていて、その工芸技術は国指定の重要無形文化財となっています。

戦前は島を支える産業だった宮古上布の生産は、原料や後継者の不足もあってここ数年はわずかな生産量となっていることから関係者は「後継者の育成など宮古上布の継承をすすめ伝統を守っていきたい」と話していました。