南海トラフ地震による津波に備えて、高知市の浦戸湾で進められている「三重防護」。工事区間の一つ種崎千松公園でも、本格的な工事が始まっています。
浦戸湾の三重防護は
・桂浜近くの防波堤
・浦戸湾入り口付近の堤防
・浦戸湾内の堤防
の3つをあわせたもので、津波の勢いや被害を軽減させる事業です。国と県が中心となって2016年から、およそ640億円の事業費をかけて工事を進めています。

このうち「浦戸湾入り口付近」にあたる高知市の種崎千松公園でも今月1日から、本格的な工事が始まっています。現場では作業員たちが重機を使って長さ14メートルの鉄の筒を地面の中に1本ずつ埋めていきました。高知市は津波による浸水面積がおよそ2800ヘクタールと想定されていて、1日も早い完成が望まれています。

(四国地方整備局高知港湾・空港整備事務所 横山肇 副所長)
「国民の命と財産を守るために三重防護の整備を進めているところです。種崎千松公園工区においても杭打ちの作業が始まりました。1日も早く完成を目指して事業を進めていきたいと思います」
三重防護の完成の目途は令和13年度です。