イギリス国防省はロシア当局が動員された兵士の妻たちが抗議デモを行わないよう現金支給を増やす提案をするなど、「抗議に敏感になっている」との分析結果を伝えました。

イギリス国防省は2日、ロシア当局が世論の反発を抑えようと、兵士の家族への現金支給を増やすことを提案したり、インターネット上で兵士の妻たちを支援するグループの信用を落とそうとしたりしていると指摘しました。

これは先月、ロシアの首都モスクワでの兵士の妻たちによる抗議デモを受けて行われたもので、「ロシア当局は去年9月に動員され、1年以上、戦闘の前線にいる兵士らについての抗議に特に敏感になっているようだ」と分析しています。

ロシアではウクライナ侵攻が長期化する中、動員された兵士の妻や母親から帰還を訴える動きが出ていますが、集会の開催が認められない事例が相次いでいて、プーチン政権が反戦機運の高まりにつながることを警戒しているものとみられています。