自民党の最大派閥・安倍派が、政治資金パーティーの収入の一部を議員側に「キックバック」し、収支報告書に記載していなかった疑いがあることについて、岸田総理は「国民から疑念をもたれていることは大変遺憾だ」と述べました。

岸田総理
「各政策グループの活動について国民から疑念をもたれていると感じることは、大変遺憾なことであります。状況を把握しながら、党としても対応を考えてまいります」

国際会議に出席するためUAE=アラブ首長国連邦を訪問中の岸田総理は、自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題についてこのように話し、党として対応を検討していく考えを示しました。

現在、岸田内閣では、松野官房長官と西村経済産業大臣が安倍派の幹部である事務総長を務めた経験があります。

その松野長官ら閣僚に対して説明するよう指示する考えがあるかを問われた岸田総理は、「各政治団体の事情は最もよく知る人間が説明していくのがあるべき姿だ。その努力を続けてもらいたい」と答えました。

また、自身が会長を務める岸田派でパーティー券の収入を議員にキックバックさせていたことがあるかについては、「指摘のような問題があるとは承知していない」と述べています。