12月1日から師走です。四万十川など高知県内の主な河川で産卵のため下ってくる“落ちアユ”の漁が解禁されました。
まだ薄暗い四万十市の四万十川です。午前6時半、漁の解禁を告げる煙火の音が響き、漁が始まりました。太公望(たいこうぼう)達のお目当ては産卵するために川を下ってくる“落ちアユ”です。

通称、赤鉄橋(あかてっきょう)の上流域ではこの日を待ち望んでいた人達が川の浅瀬に入り、「竿がけ」で1匹、2匹と釣り上げたり、川面を跳ねる瞬間を見逃さず群れを狙って「投げ網」を打ったりします。
中には、一度打った網で30匹ほどを捕まえた男性もいました。
(男性)
「たまっちゅう所へ放ったけね。お祭りやきねぇ。ぼちぼち、おもしろいですね」
四万十川中央漁協によりますと今年は、水量が少なく、冷え込んだ11月中旬に集まったアユが産卵を終え、多くのメスのアユが死んでしまったといいます。四万十川の落ちアユ漁は1月末までで、夜は伝統の「火振り漁」が行われます。
落ちアユ漁の解禁に合わせ、故郷の誇りを知る総合学習の一環で中村南小学校の4年生42人が四万十川を訪れました。子どもたちは市役所の職員からオスとメスの違いや漁ではいろいろな種類の網や竿を使うことなどを教わりました。また、川漁師の協力を得て、実際に網にかかったアユを取り外す作業を体験しました。
(児童)
「ヌルヌルしちょった」
「ちょっとヌルッとしちょって片手で持ったら落ちそうでした」
子どもたちは今月6日にアユを使った郷土料理の調理実習を行う予定です。














