高知市の動物園で飼育されていたオスのニッポンツキノワグマが、11月29日に死んでいたことが分かりました。

天国へと旅立ったのは、ニッポンツキノワグマのオス“ワカ”です。1996年にわんぱーくこうちアニマルランドにやって来て、和歌山県で捕獲された個体だったことから“ワカ”と名付けられました。

若い頃はやんちゃだったそうですが、年を取ってからは穏やかに過ごしていたという“ワカ”。今年6月、背中に腫瘍が見つかり、その後、全身に悪性腫瘍が転移していたため死んだとみられています。

(わんぱーくこうちアニマルランド 井上春奈 飼育員)
「26年もの長い間“ワカ”のことを見守ってくれて、愛してくれて、本当にありがとうございました。当園にツキノワグマがいることで、四国のツキノワグマの数が少ないということを知らせることができる。大事な役目を今後は“キノ”が受け継いでまたみなさんに広めていけたらと思う」

26年間、大勢の人たちに愛されてきた“ワカ”。今後しばらくの間、今年6月にやってきたメスの“キノ”がバトンを受け継ぐということです。